誰もが絵本の主人公!
オリジナル絵本 『クリスマスの願い事・大人用 』 全文紹介


入力項目 表紙 入力サンプル
主人公の名前 クリスマス 秋野 流石
呼び名・ニックネーム さすがさん
性別
誕生日(年齢確認用) 2月16日
年齢 25歳
現在住んでいる所 兵庫県 揖保郡
登場人物1 松本 寅次郎
登場人物2 森中 三次
登場人物3 山畑 瓜生
贈り主の名前 (18字以内 お父さん・お母さん
メッセージ 40字以内 プレゼントをありがとう。
本をプレゼントする日 1910年12月25日



赤字部分がデータとして入力される箇所になります。

さすがさん
クリスマスの願いごと


あなたにおくる おはなしのほん






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秋野 流石 さま

メリークリスマス!
これは あなたのために特別に作られた本です。



プレゼントをありがとう。


19101225
お父さん・お母さん より

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「今年のクリスマスプレゼントはどうしよう?」
25歳のさすがさんは ため息をつきました。
世の中はクリスマスムード一色。
街はうきたつような空気に包まれています。
でも
さすがさんの目下の悩みは、
松本 寅次郎と、森中 三次と、山畑 瓜生への
クリスマスプレゼントが
きまらないことなのです。
部屋に飾られたクリスマスツリーを眺めながら、
さすがさん25回目のため息をつきました。
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幼い頃、クリスマスの朝には、
プレゼントがいつも枕元に置かれていました。
でも
さすがさんは、もう自分でプレゼントを
探しにいかなければならないのです。
『電話一本、30分でお届け』してくれる、
ピザ屋みたいなサンタクロースはいないかなあ。
プレゼントのことを考えすぎて、
さすがさんの頭はオーバーヒート気味!
そのときでした。
郵便受けがコトリ、と小さな音をたてたのは。

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郵便受けをのぞくと、見慣れない模様をあしらった、
一通の手紙が入っていました。
そこには消印も、
兵庫県 揖保郡
さすがさんの住所もありません。
ただ、『
秋野 流石様』という文字があるだけです。
封を切った
さすがさんは驚きました。
そこには、こんな文章があったのです。

秋野 流石 様
わしはサンタクロース。
クリスマスももうすぐじゃが、いかがお過ごしかな。


サンタクロース??
さすがさんの頭はいっきに真っ白になりました。
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サンタクロースの国は今、
クリスマスプレゼントの準備で大忙しじゃ。
なにしろ、世界中へプレゼントを運ぶんじゃからな。
さすがさんはどんなプレゼントをお望みかな?
サンタクロースの国、特製クッキーはどうじゃ。
もみの樹の形をしていて、
それはそれはおいしいクッキーじゃよ。

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さすがさんはやっぱりそうかと思いました。
これは最近、近所にできたケーキ屋の、
ダイレクトメールに違いありません。
でも手紙の文章はまだまだ続きます。


プレゼントの用意ができると、
こんどはトナカイたちの準備をしなきゃならん。
金の鈴がついたひもを、一頭一頭つけていくんじゃ。
これがあの有名な
「ジングルベル」という曲になるんじゃよ。
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さすがさんは、信じられない、と思いました。
サンタクロースなんて架空の人物で、
そんな話はとっくに卒業したはずなのに・・・
でも手紙には・・・


サンタクロースなんているもんか、
と思っておるじゃろう。
サンタクロースを見たかったら、
クリスマスイブにサンタクロースの国にくるとよい。
世界中の国々に飛び立つサンタクロースのソリを、
一般公開しておる。

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さすがさんは、またわからなくなりました。
どうやらこれはケーキ屋どころではなさそうです。
もしかするとフライドチキンの店かもしれない!?
さすがさんの脳裏に、小太りで、
めがねをかけ、いつもニコニコして町角に立っている、
とあるおじいさんの姿がうかびました。


わしはみんなの視線を浴びながらソリに乗り込む。
まるでスターになったきぶんじゃ。あたりは大騒ぎさ。
みんなの寝顔を見るのもいいが、
幸せそうな笑顔を見るのは、
もっといいもんじゃよ。
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さすがさんはちょっとばかり想像してみました。
もし自分がサンタクロースの国に行けたら!
なんてわくわくする光景なのでしょう。
そうか、これは旅行会社のパンフレットなんだ!?
『冬休みはスキーをかねてサンタクロースの国へ!!』
こんなキャッチコピーがうかびました。


みんながわしに手をふってくれておる。
いよいよ出発じゃ。忘れ物はないかな?

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それからわしは、トナカイたちに、
「さあ、行こう!」と声をかける。
するとそりはあっというまに空の上。
空気は冷たいが、とてもよい気持ちじゃ。
いちど乗せてやりたいくらいじゃよ。



この手紙は航空会社のパンフレットかもしれない!?
さすがさんは考えました。
北欧の空を遊覧飛行する会社なのです。
でも、
さすがさんは高いところはちょっと苦手です。
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めざす家に到着すると、さあ仕事じゃ。
エントツから、といいたいところじゃが、
近頃はエントツのない家が多いから大変じゃ。
なんとか家に入りプレゼントを置いたら、
すぐ次の子の家にいかなきゃならん。
プレゼントのリストは、
子供たちの名前でいっぱいじゃ。



こんどは警備会社のパンフレットかな?
さすがさんは思いました。
『サンタクロースも入れない防犯装置』じゃ、
サンタクロースがかわいそうです。

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目のまわるような夜を過ごして、
クリスマスの朝に帰ってくるころは、
もうへとへとじゃが気分はそう快じゃ。
この一夜のために、一年を過ごしておるからな。
わしは妻に子供たちの様子を話してやる。
あの子は今年もいい子にしておったよ、
というと、妻もとても嬉しそうじゃ。
そうそう、わしは
さすがさんの、子供のときの
寝顔を見たこともあるんじゃよ。



結婚案内のパンフレットだったのか、
さすがさんは思いました。
でもサンタクロースにもおくさんがいるなんて!
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クリスマスの前には、
たくさんのおもちゃを作る仕事がわしを待っておる。
家では、一日中にぎやかな音がしているが、
それはおもちゃを作る音なんじゃ。



こんどは隣町にできた大きなおもちゃやさんかな?
さすがさんは考えました。
そして子供のころ、目が覚めると、
きまって枕元に置かれていた
プレゼントのことを思いうかべました。
昨夜までなかったおもちゃが、朝そこにあるのは、
とても不思議で、魔法のようでした。

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さすがさん
おまえさんはもうおもちゃで遊ぶ子供ではないが、
今回のクリスマスには、
特別にプレゼントをあげることにしよう。
はてさて、何だと思うかね?
この手紙を最後まで読んでくれればわかるが、
それはまだ秘密じゃ。
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そろそろたくさんのプレゼントが、
きれいに包まれて、いろんな国に旅立つところじゃ。
サンタクロースのプレゼントというもんは、
ただおもちゃを包んでいるだけではないぞ。
その中には、
夢だの、希望だの、感謝だの、愛情だのといった
気持ちがいっぱいつまっとる。
子供たちは、プレゼントをあけたとき、
その気持ちも一緒に受取ることになるんじゃ。
もちろん、
さすがさん
松本 寅次郎と、森中 三次と、山畑 瓜生への
プレゼントにも入っておるとも。

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さあ、いよいよ出発じゃ。
わしはおなじみの赤い服を着る。
北極の空の凍るような寒さも気にならんような、
完全防寒仕様じゃ。
プレゼントをつめた大きな袋をソリに乗せ、
たくさんの子供たちに会えるのももうすぐじゃ。
外はもう、しんしんと雪がふっておる。
さすがさん、おまえさんへのプレゼントは、
お父さん・お母さんにあずけておいた。
ま、楽しみにしておれ。
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わしは空をひとっ飛び。
ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア、そして
兵庫県 揖保郡にもプレゼントを届けにいくぞ。
プレゼントを待っとる子供たちは世界中におるからな。
そうじゃ、忘れておった。
わしがこんな手紙を書いたのは、理由がある。
プレゼントが無事おまえさんへ届くには、
ひとつ条件があるからなんじゃ。
それはクリスマスの朝に、ひと言こういえばよい。
つけくわえるなら、できるだけ明るく、楽しくやってくれ。


さすがさんは、
いそいで最後の紙をめくりました。
そこには・・・

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メリークリスマス!


さすがさんは、
松本 寅次郎と、森中 三次と、山畑 瓜生への
プレゼントを選びにコートをはおると、
楽しそうに出かけて行きました。
ポケットには、
サンタクロースからの手紙が入っています・・・



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